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好き勝手書いてます 好き勝手ぼやきます そういう場にします
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なにげにめっさハマるあの味☆

やっとこさカラー二枚完了☆
人にあげちゃったから片方の白黒しかupできないけれど、いずれするつもり。
なにげにうまくいったから♪

二期感想を書いているとなかなかに重要な感想が抜けてしまうダメな私です。
とりあえずクラウスは日に日に格好良くなるし・・・vv

なんかめっさアレロク(ニール)です。
アレルヤはニールとライルは普通に違うと思っています。
双子認識だけど、似てるとは思ってない感じで。
久々に一番好きで一番書きにくい文章体で書きます。
読みにくいかも・・・(汗
 


アレルヤがマリーをトレミーに連れてくると一騒動起こった。
主に敵パイロットを連れていることの弁解と機体の損傷に対する説教である。
それでも一刻もすれば自体も収まり、マリーはスメラギによる事情聴取を受けに行った。
アレルヤは本来なら側にいてやりたかったが、スメラギが仲間の大切な人をぞんざいに扱うことはないだろうと納得すると部屋へ戻っていった。

途中ライルとすれ違い先程のことを冷やかされる。
アレルヤは微かに照れを見せ、苦笑した。
たまに思うのだが、この人は本当に年上なのだろうか。
先日まで一般人であったのだから多少の緊張感のなさは仕方のないことだと思う。
しかしあまりにも世間一般的な日常らしい反応を返すのはアレルヤ達のような存在には少し幼く見えた。
「いやぁ、アンタも結構大胆なんだな。大人しそうな顔して」
「だ、だから、アレは・・・その・・・」
「やっぱり恋人の前だとカッコつけなきゃだよな」
「違います」
おどおどしていたアレルヤの語調が変わった。
そのきっぱりした物言いには照れなどは微塵も含まれず、ただ否定の意志のみがあった。
茶化していたのにいきなり真面目になられて驚くライルにアレルヤは慌てて取り繕う。
「えっと、だから彼女は・・・マリーはそういうんじゃなくて、ただとても大切な女の子ってだけで・・・」
それを恋人とか想い人って言うんじゃねぇか、と思ったがライルは言わずにおいた。
アレルヤの目が他の誰かしか見ていないのだとわかったから。
「僕の恋人は一人だけで・・・」
「そうかい、んじゃまぁ、しっかり休めよ」
普段大人しいヤツほど頑固になると扱い辛い。
ライルは内心ため息をつき、その場を去った。
そしてアレルヤはライルのあっさりとした引き具合に疑問符を浮かべながら自室へ入っていった。

ドアにロックをかけ、ベッドに腰掛けたところで自然と身体が後ろに倒れていった。
それなりに柔らかいベッドに沈み、アレルヤは自分が思いの外疲労していたことを知った。
雨の中彼女のことを気にしながら、同時に敵軍の攻撃にも気を配っていたのだ。
4年間の監禁生活はアレルヤからいろいろと少なからず奪っていた。
それは主に肉体面に如実に顕れたようだ。
腕を上げようとしても指先すら動かない。
段々と目蓋も重くなってきて視界が揺らいできた。
微かに残った思考の中で先程ライルに言った言葉が蘇る。

『僕の恋人は一人だけ』

あれはライルに向けたものだった。
しかし同時に、アレルヤ自身にも言い聞かせるものだった。
どれだけ時間が経とうともあの人のことを忘れてはいけない、あの人だけを愛していなければならない、と。
それが操ではなく暗示に近いものだと気付かぬまま、アレルヤの意識は途絶えた。・・・と思った時だった。
「あ、おいっ、寝るなよ!」
聞き覚えのある声に引き戻された。
それは日常的に聞いてる声だったがしかし違うものだった。
そう、この声はあの人の・・・。
思考がその存在を認識した瞬間、アレルヤは反射的に身を起こした。
急速に鮮明になる視界に映った人影に自然と声が出てきた。
「ロックオン・・・っ」
Tシャツの上にボアベストを着て、癖っ毛な茶髪を首元に垂らしているその姿はまさしくアレルヤの恋人であるロックオン、ニールのものだった。
「よぉ、久しぶり」
片手を挙げ、朝のあいさつのように再開を告げるニール。
笑みの浮かぶ顔にはあの痛ましいケガの跡である黒い眼帯がしてあり、間違っても双子のライルではないことがわかる。
 目の前の光景が信じられず暫し放心するアレルヤにニールは苦笑する。
「あいかわらずなようで安心したぜ」
まるで4年間という短くない時間がなかったかのような対応にアレルヤは正気に戻った。
何故生きているのか、どうやって、どうして、なんで・・・。 
聞きたいことがありすぎてうまく言葉を紡げない。
それでもニールの存在を確かめたくてアレルヤはその頬に震える片手を伸ばす。
触れそうになった時、彼の頬は遠ざかった。
ニールが一歩引き下がったのだ。
「・・・ロックオン・・・?」
接触を拒まれた。
いろいろな思考がない交ぜになっているアレルヤの心に更にいろいろな感情がなだれ込んでくる。
「そんな子犬みたいな眼で見なさんな。いじめてるみてぇじゃねぇか」
先程の行動とはうって変わった親しみのこもった微笑みにアレルヤの頭は真っ白になった。
ゴチャゴチャしたものは全て飛んでいき、ただ一番強い心だけが残った。
「・・・ロックオン・・・生きててくれたんだ・・・良かった・・・っ」
ニールの眼が見開かれる。
アレルヤは段々と彼の顔が辛そうに歪んでいくのを不思議そうに見つめる。
そこで自分の頬が濡れていることに気付いた。
どうして彼は辛そうにしているのだろう、僕は嬉しくて泣いているのに・・・。
少しの沈黙の後、ニールは口を開いた。
「・・・アレルヤ、今日はお前に言いたいことがあって来たんだ」
「言いたいこと・・・?」
4年前のニールと変わらぬ口調で話し始めるニールに、アレルヤの思考も再び動き出した。
「お前、さっき女の子とキスしてただろ?」
予想外の質問だった。
先程のことを見ていたということも、それを自分自身に聞いてくることも。
いや、よく考えれば・・・よく考えなくても当たり前なのかもしれない。
アレルヤとニールは4年前、離ればなれになるまで共に愛し合っていたのだ。
その関係は途絶えたものの、アレルヤとしては続いているつもりだった。
彼は兵器として改造された過去を、同胞を殺した自分を、そして今は消えてしまったけれどもう一人の自分を受け入れてくれた愛しい人なのだ。
いくら年月が経とうとそれが揺るぐことはない。
彼もまた同じだと信じてもいる。
そんな二人の関係は強固なものだと思っていた。
しかしアレルヤはマリーとキスをした。
ニールから見ればそれは裏切り、浮気に他ならない行為なのだ。
「ロックオン、アレは違うんだ!マリーとはそういうのじゃなくて、僕はロックオンだけを・・・っ」
「いいよ、わかってるから。」
ニールは呆れながら、焦っている言葉を遮るとアレルヤの瞳を見据えた。
銀と金のオッドアイ、4年前は同時に見ることのなかったそれが、今はふたつ共見える。
世界と向き合い、自分の罪とも向き合うことを決めた双眸には今、怯えの色が浮かんでいる。
4年というけっして短くない時間があったにも関わらず、ニールに向かう眼は昔のまま、愛しい者へ向ける視線だった。
「俺はさ、ずっと気にしてたんだ。お前が俺のせいで自由に生きれないんじゃないかって」
「・・・どういうこと?」
「お前はさ、優しいから、優しすぎるから、ずっと俺の影を見続けて生きていく気がするんだ。俺を好きでいなくちゃいけないって思って恋愛しないんじゃないかって」
「そんな・・・っ」
当たり前のこと、そう言おうとするとニールの表情が歪んだ。
アレルヤを痛々しそうに見つめてくる。
むしろ見ているこっちが痛くなりそうだった。
「ほら、今も無理してる」
「・・・っ!そんなことない!僕はいつだって、いつまでだってロックオンのことしか愛してないよ!」
「もういいよ。お前の気持ちはイヤと言うほど知ってる」
「だったら・・・っ」
「でも、もういいんだ。お前は俺に遠慮する必要ないんだ。俺のことは・・・忘れてくれなければ・・・それでいいんだ」
「なんで、そんなことっ、これからまた愛し合うのにっ」
アレルヤが言葉を紡ぐにつれて声が揺れていく。
先程嬉しさでこぼれた涙は、今は悔しさと悲しさで流れ落ちている。
ニールは手をアレルヤの頬へと伸ばし触れる直前で止めた。
「お前は大切な人を見つけただろう?その子はきっとお前をこの世界の誰よりも大事にしてくれる。俺はお前のことをずっと愛してるよ。今更女の子に移ったからって嫌いになんてなれない程。・・・だから、お前は今の幸せを追っていけ。犯罪者だからって今を幸せに生きちゃいけないなんて決まってないんだから」
「ロックオン・・・」
待っていても触れてこないニールの手をアレルヤが片手で包み込もうとした、その時。
「っ!?」
触れた手のひらが感じたのは自分の体温だった。
黒の手袋をした手はそこにあるのに、何故かアレルヤの手が触れることはなかった。
「・・・っ、ぁ・・・」
絶望的な答えが脳裏に浮かび、何かを紡ごうとする口は意味もなく開閉をくりかえす。
目の前のニールの顔は俯いてしまい陰って見えない。
「そんなっ・・・、ロック、オ・・・うぅっ」
視界が一気に歪み、ボタボタと水滴と言うには多すぎる水が落ちていく。
生きていたと、・・・また愛し合えると思っていたのに・・・。
アレルヤはニールの死をこの4年間、必死に受け入れようとした。
マリーの存在やハレルヤの消滅のショックと共に心を苛まれ続けたがどうしても希望を捨てきれなくて。
あの膨大な熱量のほぼ中心にいたのだから欠片すら残らないことはわかっていたけど。
それでもどこかで生きていると信じていたくて。
ライル・ディランディを見た瞬間は願いが叶ったとも思ったが、双子といえど愛する人と間違えるハズもなくすぐに希望は消えた。
だからこそ、今度こそ本当のニールだとわかった時には心の底から嬉しさが溢れてきて、ついでに別のものも溢れてきて。
それが・・・。
「ぅっくぅっ・・・、ふっぅ・・・」
情けない声のみが部屋を満たす。
涙は止めどなく流れ、抑えきれない嗚咽が漏れだしていてもアレルヤは滲んだ視界の中にニールを捉え続けていた。
やがてぼやけた視界にニールの瞳が映った。
「ゴメンな、アレルヤ。俺はただお前に幸せになってほしいだけだから・・・。とりあえず、伝えたかったんだ・・・」
彼が笑っているのか泣いているのか怒っているのかはたまた別の感情を浮かべているのか、アレルヤには解らなかった。
ただ次第に薄れていくニールの姿だけが映り、消えてしまわないようにと飛びついた。
当然触れないニールの身体をすり抜け床に派手に突っ込んでしまう。
「・・・ぅっ、ぅうあああぁぁあぁ!!」
悲しみと寂しさと悔しさと怒りと愛しさと、その他諸々の感情を込め叫ぶアレルヤ。
打ち付けた身体の痛みをこらえ半透明になってしまったニールを縋るように振り返る。
その反動で涙の膜が破け明らかになった視界に飛び込んできたのは、愛しい人の頬を伝う涙。
「アレルヤっ・・・     」
最後の瞬間、ニールはアレルヤに何かを告げ、消えていった。
その顔は悲しそうで、でも笑っていた。

はっ、と眼を開けるとアレルヤはベッドに横になっていた。
先程まで床で打ちひしがれていたはずなのに、何故?
あのニールは夢だったのだろうか?
ずいぶん都合の良い夢だった。
罪を許してもらい、マリーと幸せになってもいいと言われた。
そんなエゴだらけの夢を見るなんて、自分はどれだけ卑怯なんだ・・・。
アレルヤは苦い表情で起きあがった。
「・・・ぃっ」
ベッドに触れた腕にピリピリとした痛みが走る。
見ると肘に擦り傷があった。
この部屋に来るまでにこんな痛みを感じたことはなかった。
ではいつの間に・・・。
そこで体中で様々なところが痛んだ。
「っ、なんで?」
各所を確認してくにつれ一つの心当たりが浮上してきた。
まさかと思い鏡で自分の姿を見る。
傷は全て何処かに真っ正面から突っ込んでいった時にできるような傷であった。
そして惨めな泣き跡の残る自身の顔。
「ロックオン・・・」
夢みたいだと思う。
夢でないとおかしく、現実であったのなら自分の頭を疑うだろう。
しかし、信じていたかった。
彼は自分の下を訪れたのだと、自分をずっと愛し続けてくれると言ったことを、自分の幸せを願ってくれたことを。
彼には申し訳ないと思いながらアレルヤは自分の気持ちを再確認した。


ごめんなさい、貴方以外の人を好きになってしまいました、愛しく思ってしまいました、キスしてしまいました。
僕は夢の貴方を信じてもいいですか?許されてもいいですか?幸せになってもいいですか?
僕は誓います。一生貴方のことを愛していると。
これは無理じゃありません、本心です。
マリーと幸せになります、可能な限り、精一杯。
そして可能な限り、精一杯、貴方の幸せを祈ります。
貴方と同じように、僕も貴方のことを愛していますから。

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